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納税

ふるさと納税はどんな制度?メリットや注意点を紹介

僕は河村、入社3年目の正社員です。先輩の奥野さんは日本全国の特産物に詳しい方で、今日はお勧めのお菓子を会社で配ってくれました。

旅行が趣味なのかな?ちょっとうらやましいです。

河村
奥野さん、お菓子ありがとうございます。

これ、おいしいですね!

そう?よかった。
奥野
河村
奥野さん、いろいろな地域の名産に詳しいですよね?旅行ですか?
違うのよ、ふるさと納税の返戻品。
奥野
河村
ふるさと納税?

ふるさと納税とは

そう。

自治体に寄付すると、お礼としてその地域の特産物がもらえるの。

本来は、生まれ育った地域に税金を還元しようという趣旨なんだけど、私は返戻品目的で寄付しちゃっているの。

奥野
河村
生まれ育った地域に税金を還元?なんだか難しそうですね。

でも、それと特産品が結びつかないんですけど……。

順番に説明するね。

河村君、住民税払っているでしょ?

それ、どこに納めている?

奥野
河村
今住んでいる場所だから、東京都ですね。
そうよね?

ただ、生まれてから地元を出るまでは、地元のサービスを利用してきたでしょ?

子どものうちは、病院や予防接種も地元の自治体のサポートだし、学校も地元の自治体のサポートだよね?

奥野
河村
それはそうですよ。
そうすると、河村君の地元の自治体は河村君が成長するまで税金を使ってサポートしてきたのに、大人になって税金を払うのは別の自治体になっちゃうでしょ?
奥野
河村
言われてみれば、そうですね。
もちろん、住んでいる間も行政のサポートを受けているから、住んでいるところに税金を納めるのは必要だけど、「生まれた場所の方が行政のサポートが大きいんじゃないか?都市部に住んでいるけど、自分のふるさとに税金を納める仕組みがあってもいいのでは?」っていう意見があって作られた制度なの。
奥野
河村
言い方が悪いかもしれませんが、地元の自治体から見ると、税金かけ損って感じですもんね。

でも、生まれた場所にも税金を納めるっていうことは、住民税が増えちゃうんですか?

納税額は変わらないよ。

簡単に説明をすると、住んでいる地域以外に寄付をして、寄付した分、住んでいるところの住民税を減らしてもらうの。

だから、出費は寄付する前の住民税と同額。ただ、2,000円だけ自己負担になるけどね。

奥野
河村
ふるさと納税って寄付だったんですね。でも、それと特産品にはどんな関係が?
寄付をするとお礼を送ってくれる自治体が多いのよ。

寄付した金額の3割くらいの商品が届くの。

奥野
河村
特産品がお礼ってことなんですね。

でも河村さん、色々な地域の特産品に詳しいじゃないですか?

地元への寄付だったら1ヶ所じゃないですか?

それが寄付する人にとってのメリットの1つだよ。
奥野

ふるさと納税のメリット

河村
メリット?ふるさと納税はどんなメリットがあるんですか?
ふるさと納税は、寄付先に好きな自治体を選べるの。

制度ができたきっかけは生まれた場所に税金を納めたいという要望だったんだけど、学生時代にお世話になった地域とか、大好きな場所とか、思い入れがある地域がある人もいるでしょ?

奥野
河村
親の仕事で引っ越したりもしますしね。
そうそう。

だから、生まれた場所じゃなくてもいいし、複数の場所でもいいの。

それに、寄付金の使い道を指定できる自治体もあるの。対象も自治体によって変わるんだけど、子育て、設備、介護のような範囲で指定できるの。

奥野
河村
子どものころよく遊んだ公園の整備費用に使ってくれたら嬉しいな、なんて考えながら寄付ができるわけですね。
それ、いいじゃない!
奥野
河村
自治体の政策に参加している気分になりますね。

でも、僕は特産品の方が興味あります。

実は、奥野さんが楽しそうに特産品の話をしているのを、うらやましいなって思ってたんです。

返戻品って、いいものが多いのよ。

製造者にとっては地域の特産物PRという側面もあるみたいなの。

ふるさと納税と返戻品のポータルサイトもあるから、好きなものを選べるしね。

奥野
河村
へぇ、お得感がありますね。

「ふるさと納税はナントカ」みたいなCMありましたね。ポータルサイトって、あれですか?

そうそう、それ。
奥野
河村
ショッピングサイトみたいで、気軽にできそうですね。注意点はありますか?

ふるさと納税の注意点

そうね。まず、ふるさと納税をするには、申請が必要。
奥野
河村
申請!?急にハードルが上がりました……。
ふるさと納税は寄付だって言ったでしょ?その寄付分を税金から引いてもらうには、確定申告が必要なの。

ただ、自治体が5カ所までだったら、ワンストップ特例と言う方法もあるよ。

寄付先に申請書類を送るとあとは寄付先が手続きをしてくれるの。

奥野
河村
ワンストップ特例も書類が必要なんですね。

その書類はどこにあるんですか?

自治体ごとに変わるから、寄付した自治体に問い合わせるの。

でも、寄付すると申請書類を送ってくれる自治体が多いから、届いた書類を記入して返送すればOK。

奥野
河村
確定申告よりだいぶ手間が省けますね。
続いて、ふるさと納税開始1年目は出費が大きい。
奥野
河村
どういうことですか?
住民税って、翌年払うでしょ?だから、今年払うのはふるさと納税していない昨年分。

つまり、昨年分の住民税と、今年の寄付をするわけ。

だから、ふるさと納税分の出費が増えちゃうの。

その次の年は、払った寄付分を引いてもらえるから、住民税分と同額で済むよ。

奥野
河村
そういうことですか。
ちなみに、ふるさと納税で引いてもらえる額(控除額)は払うはずだった住民税額で決まるの。

いくら寄付してもいいけど、上限以上を寄付しても税金は減らないことも注意ね。

奥野
河村
住民税を減額できる金額にも注意ですね。

ちなみに、住んでいる自治体には寄付できないんですか?図書館とかの設備に使って欲しいんです。

それに、普通に税金納めるより、返戻品あった方がオトクじゃないですか?

住んでいるところにも寄付できるよ。でも、返戻品はないの。

それと、住んでいるとこへの寄付も確定申告か、ワンストップ特例で申請しないとだめだよ。

奥野
河村
返戻品ないんですか……。

申請も必要なんですね。

申請しないと、税金から寄付額を引いてもらえないのよ。

寄付したうえに普通に住民税払うことになるよ。

奥野

まとめ

河村
ふるさと納税について色々教えていただき、ありがとうございました!

思っていたより簡単にできそうなので僕も調べてみます。

寄付したお金の使い道の希望を出せるのもいいですね。

執筆者

黒川 一美(MILIZE提携FPサテライト株式会社所属FP)
大学院修了後、IT業界でセールスエンジニア・営業企画として働き、出産を機に退職。
家計を守る立場になり、お金との向かい合い方を見つけるためFP資格を取得。
現在は独立系FP法人であるFPサテライト株式会社所属FPとして活動中。
3人の子育て中の母でもある。