仕事や家庭に奔走する40代。ふと「周りはいくら貯めているのか」と不安がよぎることはないだろうか。最新の調査から40代の金融資産の傾向を探ってみたい。ランキングから見える40代のリアルな懐事情と今後を生き抜くためのヒントを見つけ出そう。
記事提供:Finasee(フィナシー)

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40代は働き盛り。仕事も家庭もとにかく忙しい。猫の手も借りたいくらい…と日々ため息をつく暇もないくらい、という人も多いのでは。とはいえお金のことも気になる年代。周りの同年代の人々はどうなのだろう。自分の貯蓄は足りるのか。そんな悩みを抱えている人には全国の世帯主を対象に金融資産や家計の状況などを聞いた「家計の金融行動に関する世論調査2025年」(金融経済教育推進機構)を見てほしい。40代に絞った結果を金融資産の保有状況をランキングで確認していこう。


同調査では世帯主に持っている金融資産はいくらかと聞いている。この調査では金融資産を預貯金、保険、債券、株式、投資信託などと定義しており、なおかつ預貯金には生活資金は含まない。
金融資産を「持っている」と答えた40代世帯は78.1%。昨年の調査では72.5%であり、5ポイント以上増加した。続いて気になるのが、「いくら持っているのか」という具体的な金額だろう。
同じ40代でもひとり暮らしと家族と暮らす人とでは事情が異なる。そこで金融資産について単身世帯と二人以上世帯に分けて見ていこう。まず単身世帯の結果は以下のとおりとなっている。


40代単身世帯の金融資産の保有額は「100万円未満」(22.3%)がトップ。昨年同様の結果だが割合は1ポイントほど減っている。続いて2位は「3000万円以上」(14.5%)。こちらも昨年同様だが、1.5ポイントの増加。ツートップは両極端の結果となったが、中間層が薄く、貯蓄習慣や投資経験の有無が差に直結している可能性がある。
なお平均額は1281万円と、前回の1342万円から60万円ほど減少。中央値※は前回より45万円増え、400万円だった。
※数値データを並べた時に中央に来る値のこと
さらに40代が世帯主の二人以上世帯の金融資産保有額を見ていこう。


40代二人以上世帯では、「3000万円以上」(16.2%)でトップ。1000万円超の世帯を合算すると約46%と半数近くに達する。教育費や住宅ローン等の重い負担を抱える年代だが、共働きや計画的な資産形成の結果が表れているのかもしれない。
一方で「100万円未満」(12.3%)が2位に位置している。7位「100万〜200万円未満」(7.6%)と合わせると約2割が200万円未満に留まっている。また中間層といえる300万〜1000万円未満は5〜11位の間に分散している。合計しても3割に満たず、グラフ分布の頂点が中央ではなく両端に偏るU字型の傾向が見て取れる。なお平均は1840万円、中央値は828万円だった。
40代世帯で金融資産を1000万円以上持っているのは単身世帯では約30%、二人以上世帯は約46%となった。一方、100万円未満は単身世帯で約22%、二人以上世帯で約12%だった。
100万円未満でも諦めるのはまだ早い。今からでも足元を固めたい。投資額は少なくても構わない。大切なことは継続すること。最大の武器は「時間」だ。例えば40代後半でも、70歳までまだ20年以上ある。月々数千円でも新NISAなどの積み立てで種をまき続けたい。また、健康を維持し、細く長く働き続けることも大切なことだ。40代、悩みは尽きないかもしれない。1000万円超の資産がある世帯も油断は禁物だ。攻めと守りを意識した運用を継続していってほしい。いずれも数字に惑わされすぎず、自身に最適な方法をアップデートしていこう。
<調査概要>
調査名:「家計の金融行動に関する世論調査2025年」(金融経済教育推進機構)
調査時期:令和7年6月20日~7月2日
調査対象:【単身世帯】全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で単身で世帯を構成する者)、【二人以上世帯】全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)
調査方式:インターネットモニター調査
Finasee編集部
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

