記事提供:Finasee(フィナシー)

学生から社会人へと一歩踏み出した人や、30代を目前にした人など、20代は公私ともに環境が激変する年代。ふとした瞬間に将来のお金のことが気になったりすることはないだろうか。調査から20代のお金の最新事情をチェックしていこう。
20代の人は生活費以外にどのくらい金融資産を持っているのか。全国の世帯主に金融資産や家計状況などを聞いた「家計の金融行動に関する世論調査2025年」(金融経済教育推進機構)から20代にフォーカスした金融資産の保有状況をみていこう。


同調査では預貯金や保険、債券、株式、投資信託などを金融資産と定義しており、預貯金からは生活資金など日常的に使用する分は除外している。結果、20代で金融資産を「持っている」と回答した人は69.5%、実に7割近くを占めた。次に気になるのが具体的にいくら持っているかという点だ。
同じ20代でも一人暮らしなのか、家族と暮らしているのかによって資産状況は違う。そこで金融資産の保有状況を単身世帯と二人以上の世帯のそれぞれで確認してみよう。まずは単身世帯の調査結果から見ていきたい。


20代単身世帯の金融資産の保有額は「100万円未満」が36.9%でトップ。2位は「100万~200万円未満」が15.3%で続いた。つまり全体の過半数が200万円未満に集中していることになる。20代という年代は、まず自身の生活を整えてから余剰資金があれば資産運用に充てる時期だろう。そうした年代的な事情を考えると、継続できる金額で少額からでも無理せずに資産形成を続けていければ理想的だ。
続いて3位は「200万~300万円未満」(10.7%)。こちらを併せると300万円未満が6割超を占める。なお平均額は388万円、中央値※は146万円だった。
※数値データを並べた時に中央に来る値のこと
さらに20代が世帯主の二人以上世帯の金融資産保有額を見ていこう。


20代が世帯主の二人以上世帯では、1位が「100万円未満」で20.9%を占めた。2位には「100万~200万円未満」(17.9%)がランクイン。両者を併せて200万円未満が約4割となった。
3位から4位にかけても400万円未満の層が続き、若い年代ならではの特徴が表れている。
その一方で、1000万円以上の資産を持つ世帯が合計で17.9%と、約2割いることも判明した。中でも「2000万~3000万円未満」「3000万円以上」の世帯がともに5.2%と7位にランクインしている。ボリュームゾーンが500万円以下である事実に変わりはないが、早期の資産運用などによって20代のうちから着実に資産を築いている層が一定数現れているようだ。中には新NISAなどの税制優遇制度を活用している層もいるだろう。なお平均は683万円、中央値は260万円だった。
同調査によると20代の約7割が生活費以外に金融資産を持っていることが分かった。その額は単身・二人以上世帯ともに100万円未満が最多で、200万円未満は全体の約4割から半数以上を占め、ボリュームゾーンを形成している。一方、二人以上世帯では1000万円以上も約2割を占め、若い世代でも資産状況に差が現れ始めている。早期から新NISAなどの制度を活用し、着実に資産を築く層が一定数いるのかもしれない。20代はまだ先が長い。生活基盤を整えながら長期視点で資産運用に着手することが将来の資産形成へとつながっていくだろう。
<調査概要>
調査名:「家計の金融行動に関する世論調査2025年」(金融経済教育推進機構)
調査時期:令和7年6月20日~7月2日
調査対象:【単身世帯】全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で単身で世帯を構成する者)、【二人以上世帯】全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)
調査方式:インターネットモニター調査
Finasee編集部
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。