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「相続時に揉めやすいことランキング」発表!「分配をめぐり」「遺言書がない……」経験者語る、相続がもめたワケ

大切な財産はスムーズに引き継ぎたいですよね。ところが相続には、何かとトラブルがつきもの。“起こりがちな問題”を事前に知り、打てる手を打っておけば、トラブル回避に役立つかもしれません。相続経験者による「揉めやすいことランキング」から、実情を探ってみましょう。

記事提供:Finasee(フィナシー)


ドラマの世界だけではなかった!
堂々の1位は… 

相続経験者が「トラブルが起こりやすい」と感じたのは、どのようなことでしょうか。株式会社NEXERと株式会社ニーズ・プラスが調査を実施(対象345人)。結果は次のとおりとなりました。

相続時に揉めやすいことランキング!
1位
分配に関するトラブル
153票
2位
名義の変更や解約などが
できない
34票
3位
遺言書がないことに
関するトラブル
26票
4位
税金に関する揉め事
20票
5位
連絡がとれない親族がいる
19票
6位
兄弟の配偶者が財産の分与を
要求してくる
18票
7位
誰が相続対象なのかか
分からない
16票
8位
特定の人物が相続を独占
しようとする
13票
9位
相続するものが不動産しか
なかった/相続人数が多い
ことによるトラブル
各12票
(n=345)

出所:株式会社NEXER、株式会社ニーズプラス(https://www.needs-p.jp/)「【相続経験者に聞いた】相続時に揉めやすいことランキング!」

圧倒的な差をつけて1位になったのは、「分配に関するトラブル」(153票)でした。

“誰に・何を・どれくらい”分けるかでもめるケースは、ドラマの世界でもよく見かけます。現実の世界でも相続財産の分配で、よくもめるようです……。2位(34票)と比べると、約5倍もの票数を集めていました。
 
回答者の声を見ると目立つのが“公平に分けるのが難しい”という指摘です。
 
例えば、「皆が納得する分配を見つけるのが難しい」(40代・男性)、「遺言書に記載されてはいても、各自が納得できなければ不公平感がつのりトラブルに発展しそう」(50代・男性)といった声が上がっていました。
 
確かに立場や価値観が違えば、“どうすれば平等か?”という基準は変わるもの。しかも財産の種類は多岐にわたり、土地や建物、貴金属などは、価値が変動するのも悩ましいところです。

実際に、「不動産が欲しいか、お金が欲しいかなどの違いや金額の相違で揉めやすい」(40代・男性)、「動産と不動産の分け方が平等に出来ない」(50代・女性)といった声もあり、やはり分配は一筋縄ではいかないようです。

先輩たちが驚いた「え…? そんな
ことってある?」な経験

続いて2位は、「名義の変更や解約などができない」(34票)でした。本人でなければスムーズに手続きできないことも多く、多くの経験者が苦労したようです。
 
しかも手間がかかるだけではありません。中には「自分は一人っ子なので父からストレート…のはずが、相続人の自分が忙しい間に、長年同居していた伯母がごり押しして自分の名義にしてしまった…という、わけのわからない事も起きます」(60代・女性)といった、驚きの経験も。
 
場合によっては、一族が所有している土地の名義が先々代のまま。2024年4月1日から相続登記が義務化されたので、手続きをしようと思ったら、祖父のきょうだい、父のきょうだい、連絡をしなければいけない相続人は10人以上に上り、中には連絡がつかない人も……といったケースもあるでしょう。トラブルを防ぐべく、生前に財産の名義を確認しておきたいものです。
 
3位は、「遺言書がない事に関するトラブル」(26票)でした。
 
「誰が相続するか明確でないので」(50代・男性)という声にあるとおり、遺言書がなければ相続人同士での遺産分割協議が必要に。意見が食い違えば言い合いになったり、関係がぎくしゃくしたりする可能性もあります。
 
また相続は“負の財産”も対象になるため、「そんなの聞かされていない!」という借金がある場合、問題はさらに複雑に……。
 
回答の中には「借金も相続になるので遺言書無くいきなり亡くなり、欲しい物だけにはいかないので兄弟で揉めた」(50代・男性)という声もありました。やはり遺言書を書き残してもらうことが、重要といえそうです。

税金や“交流のない親族”も、
トラブルの原因に!

4位は、「税金に関する揉め事」(20票)でした。
 
多くの人にとって、相続税はなじみのないものでしょう。いざ相続に直面すると「書士さんのお世話にならざるを得なかったから」(40代・女性)という声のように、専門家に助力を求めねばならず、想定していた以上に費用がかかるケースもあるようです。
 
また「得すると思っていたが、かなり請求がきたので」(50代・男性)というように、想定外に税金がかかってしまったり、税理士など専門家への報酬を払わなければいけなくなったり。その支払いをめぐってもめるケースも出てくるかもしれません。
 
5位は、「連絡がとれない親族がいる」(19票)でした。
 
相続人であるほかの親族と連絡がとれないと、手続きが進みません。「正式に財産分与されるまでに時間を要する」(50代・男性)、「相続をするにしても放棄するにしても連絡がとれないと意志が確認できず手続きが進まないから」(50代・女性)という声がありました。

「相続でもめたい!」という人はいないはず。ですがここまで見てきたように、残念ながらトラブルにつながるケースが多いのが実情のようです。

相続はデリケートな話題のため、話しづらいもの。ですが家族や親族で、「遺言書は書いた?」「名義はどうなっている?」とコミュニケーションをとり、情報共有することがポイントといえそうです。

<調査概要>
相続時に揉めやすいことに関するアンケート
調査期間:2024年8月31日 ~ 2024年9月6日
調査対象:事前調査で「不動産や財産などを相続したことがある」と回答した全国の男女
調査方法:インターネット調査

執筆者

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。