「大手企業の年収アップ」「夏のボーナスが増加した企業の割合は…」、そんなニュースに、周りの事情が気になりますよね。「自分の年収は世間一般的にどうなの?」「ほかの人のボーナスは? 」など知りたくても聞きづらいのがお金の事情。そこで最新の世論調査から30代の年収・貯蓄事情をチェック。みんなの実情を知ることで自分の家計を見直す格好のチャンスかも?
記事提供:Finasee(フィナシー)
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※家計の金融行動に関する世論調査2023年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)
20代の1位は「300万円未満」で約4割を占めましたが、30代はワンランクアップしているようです。
なお平均は464万円、中央値※は400万円でした。20代と比較すると平均は約180万円、中央値は150万円多い結果でした。
※数値データを並べた時に中央に来る値のこと
30代単身者は収入(臨時収入含む)から「貯蓄しなかった」人が約4人に1人とトップ回答。逆に言えば残りの3人は貯蓄したということで、2位は「10~15%未満」で約2割。以下3位「35%以上」、4位「30~35%未満」と続きます。
30%以上を貯蓄した人は約3割。他の世代は2割を切っており、年代が上がるにつれ減っていきます。3割弱だった20代とともに、若い世代は収入を貯蓄に回しやすいといえそうです。
なお30代単身の平均は17%となっており、単身の全世代平均の13%を4ポイント上回っています。
30代が世帯主の二人以上世帯の1位は単身者と同じく「貯蓄しなかった」が3割弱でした。単身世帯では3位だった「35%以上」が、二人以上世帯では5位に後退しており、貯蓄に回す割合は減少傾向に。とは言え、家族が増えて貯蓄できる額が少なくなれども、できる分はコツコツと貯蓄に励もうとしている様子が伺えます。
また、30代の二人以上世帯がボーナスを貯蓄に回す割合は平均14%と、二人以上世帯の全世代平均11%をやや上回りました。
「臨時収入等があった」との回答は何と約75%にも上り、実は全世代で最も高い結果となりました。なんともうらやましい限りです。30代は企業でも中堅の世代。働き盛りの即戦力として、昨今の人手不足のなかボーナスなどの支給でますます活躍してもらいたいという企業側の期待の表れかもしれません。
30代単身者は「60%以上」貯蓄したという回答が約2割と最も多く、堅実な姿勢が伺えます。「50~60%未満」を併せれば、約3人に1人は、ボーナスの半分は貯蓄したことになります。二人以上世帯ではどうでしょうか。
二人以上世帯では「貯蓄しなかった」が約2割とトップ。2位以下は「60%以上」「50~60%未満」とボーナスの半分以上を貯蓄したという人回答が続きました。
なお調査結果はあくまで傾向を示す参考値であり、全てではありません。今を大切にしながら、自身が目指す将来を送れるよう、あらたな行動につなげてみてはいかがでしょうか。
<調査概要>
調査名:「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会)
調査時期:令和5年6月23日~7月5日
調査対象:【単身世帯】全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で単身で世帯を構成する者)、【二人以上世帯】全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)、【総世帯】令和3年調査より二人以上世帯、単身世帯の調査方法が同一となったことから両調査の計数を合算する形で作成を開始した参考計表
調査方式:インターネットモニター調査
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。