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【NISA】で積立投資!老後資金「2000万円」貯めるなら…40・45・50歳に必要な「積立額」はいくら?

NISAを活用して老後資金を2000万円貯めるためには、早めの準備と計画的な投資が不可欠です。積み立てを始める年齢によって積立額が異なるため、自分に合った計画を立てることが重要です。本記事では、40歳、45歳、50歳からNISAで積立投資を始めた場合、老後資金2000万円を達成するために必要な積立額について詳しく解説します。少額からでも始められるNISAの利点を最大限に活用し、将来に備える方法を一緒に見ていきましょう。




そもそも老後に2000万円必要?

2019年に話題になった「老後2000万円問題」、多くの方にとって避けて通れない課題です。公的年金だけでは老後の生活費を賄えず、追加で2000万円の蓄えが必要と言われていますが、本当に2000万円が必要なのでしょうか?

この金額はあくまで目安であり、持ち家か賃貸か、厚生年金・企業年金受給の有無、個々の生活スタイルや必要な支出によって異なります。したがって、安心した老後を過ごすためには計画的な資産形成が不可欠です。そこで、NISAが注目されています。NISAは、少額から始められ、運用益が非課税となるため、効率的に資産を増やすことができます。資産形成は早く始めるほど時間を味方にできますので、一日でも早く始めることが重要です。

NISAで3%で運用できる?

NISAを活用して年率3%の運用を目指すことは、実際にはそれほど難しくありません。過去20年間の世界株式の年平均リターンは約5〜7%に達しています(出典:MSCI World Index)。これを踏まえると、NISAで3%の運用利回りを達成することは十分に現実的ですが、短期的な期間で見ると、コロナショックがあったように市場が大きく変動する事もございます。長期投資を前提としNISAを活用することで、日々の変動に惑わされることがないようにすることがコツです。また運用期間が長いほど複利効果が高まり、資産を効率的に増やすことができますので、一日でも早くNISAを始めることが重要です。

40歳から毎月いくらの積み立てで2000万円貯まる?

40歳から積立投資を始める場合、65歳までの25年間で2000万円を貯めるには、毎月どれくらいの積み立てが必要でしょうか。
年率3%の運用を前提にシミュレーションしてみましょう。
40歳から毎月一定額を積み立て、年率3%で運用できたとすると、2000万円を達成するためには、毎月約45,000円の積み立てが必要です。

45歳から毎月いくらの積み立てで2000万円貯まる?

45歳からの場合、65歳まで20年間です。2000万円を貯めるには、毎月どれくらいの積み立てが必要でしょうか。
先ほどと同じく年率3%の運用を前提とすると2000万円を達成するためには、毎月約61,000円の積み立てが必要です。
45歳から始めると40歳に比べて5年間積立期間が短くなります。毎月の積立額は約16,000円増えることになり、家計に影響もでるでしょう。やはり、計画的に少しでも早く始めた方がいいですね。

50歳から毎月いくらの積み立てで2000万円貯まる?

50歳から65歳までの15年間の場合はどうでしょうか。
条件は同じく年率3%の運用を前提としシミュレーションしてみます。2000万円を達成するためには、毎月約88,000円の積立が必要となります。
積立期間が短くなることで、さらに毎月の積立額が大きくなります。

5%で運用できたら?

それでは、年率5%で運用できた場合はどうでしょうか。少し努力が必要ですが、十分に達成可能な目標です。実際、過去のデータを見ると、株式市場の平均リターンが5%を超えることも珍しくありません。適切な投資商品を選び、リスクを管理しながら運用することで、年率5%のリターンを目指すことができます。

40歳からの25年間、年率5%での試算では?

40歳からの25年間で年率5%の運用を目指すと、2000万円を達成するためには毎月どれくらいの積み立てが必要でしょうか? 
計算すると、毎月約34,000円となりました。年率5%のリターンを目指すことで、3%のリターンの場合よりも毎月の積立額を1万円以上減らすことができそうです。

45歳からの20年間、年率5%での試算では?

45歳から65歳までの20年間、年率5%の運用ができた場合は、毎月約49,000円の積み立てが必要です。積立期間が短くなる分、毎月の積立額は増えますが、年率5%のリターンを目指すことで目標額を達成するための計画が現実的になります。

50歳からの15年間、年率5%では?

50歳から65歳までの15年間、年率5%で運用できると想定した場合は、毎月約75,000円の積み立てが必要となります。
 
このように目標額を設定し、毎月の積立額を比較してみると、運用成績に注目することも大切ですが、時間を味方につけ、複利効果を活用することの大切さが浮き彫りとなりました。少しでも早く積立投資を始めることによって、より家計への影響を抑えつつ目標額に近づくことができると言えるでしょう。

資産運用の基本は長期の投資

資産運用の基本は、長期的な視点を持つことです。投資期間が長いほど、複利効果が働き、資産が効率的に増えていきます。短期的な市場の変動に一喜一憂せず、長期的な目標を持って投資を続けることが重要です。なるべく若いうちから積立投資を始めることで、時間を味方に付け、将来のリターンを最大化することができます。また長期の投資は、リスクを分散し、市場の上下動を平準化する効果もあります。一日でも早く投資を始め、長期的な視点で資産形成を進めましょう。

まとめ

NISAを活用して老後資金2000万円を貯めるためには、計画的な投資が不可欠です。年齢によって積立額は異なりますが、少しでも早めに始めることで複利効果を最大限に活用できます。NISAの非課税枠を利用し、3%や5%の運用を目指すことで、より効率的に資産を増やすことができます。資産運用の基本である長期投資を意識し、将来のためにしっかりと備えましょう。一日でも早くNISAを始め、安心できる老後を迎えるための準備を始めてください。

執筆者

小峰一真(こみねかずま)

2級FP技能士/証券外務員2種/住宅ローンアドバイザー| 明治大学政治経済学部卒業
所属:マイホームFP株式会社

大手国内証券会社、外資系保険会社を経て、前職では独立系FP事務所に創業から携わっていました。資金計画作成、住宅購入相談、資産運用、保険相談など全般的に得意で、セミナー講師も担当しています。趣味はゴルフと読書、スポーツ観戦(横浜Fマリノス、明治大学ラグビー部を応援!)です。