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今日からやめよう!お金が逃げていく習慣5選

「お金を貯めたいと思っているし、無駄遣いはしていないはず。それなのに、なぜかお金が貯まらない。」そんな人はお金が逃げていく行動が習慣になっているのかもしれません。

この記事では、前半にお金が逃げていく習慣の例を紹介し、後半ではお金が貯まるようになるために心掛けると良いことをご紹介します。

習慣の違いでお金が逃げていくケースがある

極論を言えば、収入より出費が少なければ、お金は貯まります。つまり、お金が貯まらないのは、収入と比較して出費が大きい状況にあるといえます。

もし、「大きな出費はしていないのに、気が付くとお金が減っている」と感じる人は、自分の収支をきちんと把握できていない可能性があります。多くの場合、家計に影響がないと思っている出費や、支払っていることを忘れている出費があります。そして、「お金が逃げる」のは、これらの出費が家計に負担をかけているのが一因です。

一方で、自分の大切なことや嬉しいことのために、適切にお金を使うことも大切です。お金を大切に扱うために、「お金が逃げる出費」に繋がるのはどんな習慣なのか、具体的に考えてみましょう。

お金が逃げる習慣とは?

お金が逃げる特徴的な習慣と、その理由を確認していきましょう。

なお、お金が逃げる習慣と同じ行動でも、意識の違いで問題のないケースもあります。どのような違いがあれば問題がないのかも解説します。

頻度が高い「自分へのご褒美」

仕事やプライベートで頑張った自分へ準備するプレゼント、これを楽しみに努力する人もいます。

ただ、「頑張った」と感じる程度は、人によって変わります。もし、日常的に行う家事や仕事、勉強などにもご褒美を出していたらどうなるでしょう?自分へのご褒美の頻度が高くなり、総額が膨れ上がってきます。

日ごろのリフレッシュはお小遣いの範囲内で、高価なご褒美は本当に頑張ったときにするなど、メリハリをつけることが大切です。

お気に入りのお店や商品の新商品チェック

好きな商品の新商品は見ているだけでもワクワクしますね。お店によっては、シーズンごとに新商品が並ぶため、頻繁にチェックしている人もいるかも知れません。

特にコンビニエンスストアや100円ショップ、ネットゲームのガチャなどは、1回の購入額が小さいため、あまり気にせず購入してしまう場合があります。これらは身近な存在であるため、頻繁に訪れやすいという特徴もあります。また、新商品をチェックしたついでに、他の商品も買ってしまう場合もあるでしょう。1回の出費は小さくても、回数が増えれば総額は大きくなっていきます。

お気に入りのお店でも本当に必要なものだけを買うなど、出費をコントロールすることも必要です。

選択基準が友人やインフルエンサーの反応

自分が欲しいものが周りからどう見えるか心配になりますか?このようなタイプの場合、自分の判断基準が不安で、周囲に流されやすい傾向があります。自分の判断よりも周囲の反応を重要視してしまい、本来不要なものまで入手してしまうこともあるでしょう。

ただ、自分が詳しくないカテゴリーのものを自分だけで判断するのは難しいこともあります。客観的な判断をするために、周囲の意見を活用するのは効果的な方法です。

買い物は基本的にリボ払い

リボ払いは、利用額にかかわらず毎月の返済額が一定になるため、返済計画を立てるのに便利なしくみです。ただ、利用上限まで買い物をしても返済額が一定なので、どのくらい利用しているか分からなくなる場合があります。

特に注意が必要なのは、コード決済やプリペイドカード決済の支払にクレジットカードを指定している場合です。この場合、コード決済やプリペイドカード決済で購入したものも、結果的にクレジットカード決済になります。もし、1ヶ月の利用額がリボ払いの返済額より大きい場合は、借入残高が増えてしまうことになります。

なお、利用額や支払総額を把握したうえでリボ払いを選択しているのであれば問題はありません。例えば、一括払いが難しい商品の購入で、分割払いとリボ払いの手数料を比較し、リボ払いの方が手数料が少ないというケースです。

給与明細は手取り額チェックのみ

自分の収入を把握するために、給与明細や報酬の振込明細を確認する人は多いと思います。自由に使える金額を知るためにも、手取り額を確認するのは大切です。

また、職種や働き方によっては、税金や公的保険料などが天引きされている場合があります。自分のお金の流れを把握するために天引き額とその種類もチェックしてみましょう。どのような名目でどのくらい支払っているのか、例年に比べて大きく変化したものはないかなどを確認しておきましょう。もし、不審に思う項目があれば、早めに問い合わせることも重要です。

お金の流れを把握しよう

お金を貯めるには、家計に入る金額より出る金額を抑えることがポイントです。そのためには、いくら入ってきて、いくら出ていくのかを把握することが第一歩です。

1円単位で正確に把握するのが難しい場合は、概算でも十分です。給与明細や報酬の振込明細で入ってくる金額を確認しておきましょう。

家計の出費を把握するのは家計簿をつけるのが確実ですが、面倒であれば大まかな金額を確認しましょう。例えば、買い物した後にレシートをざっと見直す、クレジットカードやキャッシュレス決済の利用明細をチェックするなどの方法です。

また、買い物をするときや何か契約をするときは、一旦立ち止まり、生活に必要なものか、支払額に問題が無いかなどを考えてみることも重要です。なお、ここでの「生活に必要なもの」は、生活必需品だけではなく、今の生活を快適にする出費や、将来の生活を快適にする出費なども含みます。

お金が逃げる習慣を見直してお金が貯まる習慣に

習慣になっている行動は、無意識に行っていることも多く、自分では気付きにくいことも多いでしょう。また、今回ご紹介したお金が逃げる習慣は、家計に直接影響がなさそうな行動も含まれています。

もし、無意識の行動によってお金が逃げて行ってしまうのであれば、習慣を意識的に変えてみるのも1つの方法ではないでしょうか。まずは、自分の習慣に意識を向けるところから始めてみてはいかがでしょう。

執筆者

黒川 一美(MILIZE提携FPサテライト株式会社所属FP)

大学院修了後、IT業界でセールスエンジニア・営業企画として働き、出産を機に退職。
家計を守る立場になり、お金との向き合い方を見つけるためFP資格を取得。
現在は独立系FP法人であるFPサテライト株式会社所属FPとして活動中。
3人の子育て中の母でもある。