私は祐実(ユミ:34歳)、家族は夫の翔太(ショウタ:39歳)と子どもの亜衣(アイ:2歳)の3人暮らしです。妊娠から生活が急激に変わり、毎日が嵐のような日々を過ごしていました。
生活リズムが整ってきたし、そろそろお金のことを翔太と話をしなきゃ……。かなり厳しいことに気付いているのかな?
生活の変化で家計も変化
僕の知らない借金とか?
亜衣が生まれてから臨時の出費が増えたけど、私の収入は減っちゃったでしょ?
今まで貯金を使ったり、私のお小遣いを減らしたりして頑張ってきたけど、そろそろ限界。
どうにかしないと!
祐実が時短勤務になるとは思わなかったし。
私も育休明けにフルタイム復帰できれば問題ないって思っていた。
住宅ローンも2人がフルタイム前提で組んじゃったしね。
住宅ローン、楽になる方法ないかなぁ?
必死に節約すれば繰り上げ返済できるかな?
住宅ローン返済方法を考えているの?
お金の事ならFPの僕にお任せだよ!
住宅ローンの返済で悩んでいるんでしょ?よかったら話してよ。
僕は翔太、こっちは妻の祐実、よろしく!
だから、住宅ローンの負担が大きくて。生活を切り詰めて繰り上げ返済したら返済額が減って楽になる?
住宅ローンの負担を減らすには?
まぁ、総額は減るかもしれないけど、生活が大変なんでしょ?
今以上に生活を切り詰めるのは大変じゃない?
今も私のお小遣いを削ったり、旅行を我慢しているのに!
ただ節約するだけだとストレスだろうから、無理のない範囲でやらないと。
初めに借りた所より金利が下がっていれば、返済総額や月々の返済額が減るかも。
どのくらい減るの?
手数料もかかるから、きちんと調べないとわからないけど。
借り換え前後の比較をシミュレーションできるサイトもあるから試してみたら?
え?今って変動金利にすると1%を下回るの?
ただ、変動金利は固定金利に比べて利率が低いけど、注意点もあるんだ。
返済中に金利が変わる可能性があるんだ。
もし、金利が上がるとその分利息が増えちゃうの。
だから、契約したときの予測より返済額が多くなってしまうことがあるんだ。
だから、利息が増えすぎちゃうと、毎月返済していてもローン期間に支払いが終わらない可能性があるの。
もし、支払いが終わらないと最後に清算することになるんだ。
だから、返済額が増えても払えるように、お金の準備はしておいた方がいいと思うよ。
出費を減らしやすいところってどういうところ?
家計見直しのポイントは?
家計の見直しはまず固定費、つまり毎月の出費が同じ項目から始めるのがコツ。例えば通信費とか住居費とか、保険とか。
これらは一度見直すとずっと出費が減るから長い目で見ると効果が出やすいんだ。
だから、住宅ローンの見直しに目を付けたのは良いことだと思うよ。
じゃぁ、他の項目もチェックしてみようかな。
次に、毎月出費が変わる変動費。
食費とか水道光熱費とかだね。こっちは毎日の積み重ねが大事。
そうやって出費を削ったら、資産を増やす方法も考えるといいかもね。
子どもが生まれるまでは夫婦でつみたてNISAも頑張っていたんだ。今は少しだけ。
少しでも続けているなら、今後も継続できるようになるといいね。
よかったら一緒に家計を見直そうよ。家計簿を見せてくれる?
うちの家計簿はこれ。
<毎月の支出>
住宅ローン 13万円
食費 7万円
日用品費 2万円
水道光熱費 4万円
通信費 3万円
お小遣いなど 夫5万円、妻3万円
その他 1万円
<年間支出>
家具家電 5万
被服 10万円
旅行 5万円
固定資産税 10万円
火災保険 5年で25万円
<収入>
夫 年収500万円(ボーナス80万円を含む)
妻 年収220万円
家計の見直し項目を洗い出してみよう
住宅ローンは借り換え前提で探すとして、スマホは?
通信費が下がるところを探してみよう。
たまるん、どう思う?
今度しっかり見てみようよ。
あとは変動費か。
食費はあまり削りたくないけど、服代は削れるかなぁ?
電気代・ガス代ももう少し減らしたいな。
翔太が協力してくれればだけど。
でも、亜衣がもう少し大きくなったら旅行もしたいな。
僕は、電気代とお小遣い削減を頑張るよ。
・住宅ローンの借り換え
・スマホの通信費見直し
・変動費にメリハリをつけて節約する
ライフプランのシミュレーションをしてみよう
2人とも100歳までのシミュレーションね。
まずは今のままがこちら!
祐実さんが退職すると貯蓄を取り崩す生活になる予測。
これ、僕が亡くなると祐実の年金だけでは生活できないって言うことだよね?
続いて見直し後がこちら!
さっきは私が100歳の時に200万円位不足しそうだったけど、こっちは2,000万円位残りそう。
NISAの売却もしていないから、この予測では資金が足りそうだね。
でも、祐実の年金だけになると急激に貯蓄が減っていくことは変わらないから、対策を取っておいた方がいいかもね。
たまるん、よろしくね!
執筆者
黒川 一美(MILIZE提携FPサテライト株式会社所属FP)大学院修了後、IT業界でセールスエンジニア・営業企画として働き、出産を機に退職。
家計を守る立場になり、お金との向かい合い方を見つけるためFP資格を取得。
現在は独立系FP法人であるFPサテライト株式会社所属FPとして活動中。
3人の子育て中の母でもある。