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資産形成に活用できる「保険」とは?

保険というと、医療保険など病気になったときに保障してくれる保険を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。しかし、保険を上手に使うと資産運用も可能です。今日は資産形成に活用できる保険を紹介していきたいと思います。

このページの目次

  • 資産形成ができる保険はどんなものがある?
    • 個人年金保険
    • 養老保険
    • 低解約返戻終身保険
    • 変額保険
  • 保険で資産形成するメリット、デメリット

資産形成ができる保険はどんなものがある?

個人年金保険


毎月保険料を60歳や65歳まで保険料という形でお金を積み立て、契約時に決めた年齢から、一定期間または終身にわたり年金を受け取ることができる保険です。この保険は、保険金の保障期間や受取期間で「終身年金」、「有期年金」、「確定年金」と3つのタイプに分けられます。その中でも、「確定年金」は、公的年金だけでは十分な生活費を賄うことができないと不安に思う方に選ばれています。例えば、60歳で退職し、65歳から老齢年金を受け取れるまでの繋ぎとして、加入することもできます。

養老保険


あらかじめ決められた保険期間に保険料を支払い、満期保険金を受け取ることができる貯蓄性の高い保険です。また保険期間中に被保険者が亡くなった場合は、保険金受取人に死亡保険金が支払われます。養老保険は保険期間が決まっており、保険期間が終われば保障は終了することが特徴です。
掛け捨てで保険料を支払うことに抵抗がある方や、将来ご自身のライフプランに合わせたタイミングで保険金を受け取りたい方に良い保険です。

低解約返戻終身保険


その名の通り、保険料の払込期間中の解約返戻金が低めになっている終身保険です。この保険の特徴は解約返戻金が通常の終身保険より低くなっている代わりに、月々の保険料が割安に設定されています。近年では老後の資産の形成としても使われています。先ほどの養老保険と異なり終身にわたって保障が続く保険です。
保険料払込期間終了後に解約をすると、それまで支払った保険料総額以上が戻ってくることから、貯蓄性があるため死亡保障だけでなく子どもの教育資金などに活用されるケースもあります。

変額保険


保険料を、株式や債券で運用し、運用の実績によって、保険金や解約返戻金が増減する保険です。保険期間は一定期間を保障する「有期型」と一生涯保障する「終身型」の2タイプがあります。変額保険は、運用実績によっては高いリターンを得ることができますが、株価の下落などにより満期保険金が基本保険金額を下回る場合もあります。
変額保険は、長期間使う予定のない余裕資金がある方や、自分で投資、運用が苦手な方に向いている保険といえるでしょう。

保険で資産形成するメリット、デメリット


メリット

毎月無理なく計画的に積立が可能
保険に加入していれば積立貯金と同じように、資産形成ができます。例えば養老保険の満期保険金を老後の資金として積み立てれば、定期預金よりも高い利回りで運用することが可能となります。

資産形成の他の保障を受けることも可能
貯蓄性の高い保険に加入していても、病気になった場合や、死亡した場合のリスクにも備えられます。

所得控除、住民税控除の対象
2012年以降に個人年金や一般の生命保険に加入した場合の所得控除額は、所得税からそれぞれ最大4万円です。また住民税は上限2万8,000円です。

デメリット

株式や、投資信託などの金融商品よりも低利回りな場合が多い
そもそも保険は投資が目的ではないため、他の金融商品よりも高いリターンは得られません。

途中解約ができなかったり途中解約した場合に掛金(支払保険料)を下回ったりする可能性も加入する保険の解約返戻金の元本割れ期間がいつまでなのか加入時にしっかり確認する必要があります。

まとめ

一旦保険に加入すると長期にわたり保険料を支払わなければならないものが多くあります。ご自身のライフプランで無理のない保険料であるか、満期保険金、解約返戻金はいつ受け取れば損がないのかなど必ず確認をしましょう。貯蓄性保険のメリットデメリットをしっかり理解し、ライフプランにあった資産形成を考えてみましょう。

執筆者

永瀬由貴
大学卒業後、約10年間金融機関に勤務。お客様に寄り添った提案をするためには、経済状況や商品の知識だけでなく、ファイナンシャルプランナーの知識が必須だと痛感。
現在は1級ファイナンシャルプランナーとして活動している。