生命保険の必要性について考えたことはあるでしょうか?
周囲の人も入っているのでなんとなく加入しているという人もいれば、自分にはまだ必要ないのではと加入を迷っている方もいると思います。
本記事では、そういった方々に向けて、具体的な例を挙げながらその必要性について詳しく解説していきます。自分が生命保険の必要性が高いタイプなのか、それとも低いタイプなのか判断する際の参考にしてみてください。
生命保険の必要性が高い人はこんな人
生命保険は、死亡保障など生死に関するリスクを保障してくれる商品です。他には病気やケガを保障してくれる「医療保険」、老後資金や教育資金を保障してくれる「個人年金保険」や「学資保険」があります。
これらは万が一起こりうる死亡、病気やケガ、将来必要な資金不足に対する保険であり、保険金や給付金という形で受け取ることになります。
ここではそんな生命保険の必要性が高い人について3つの具体例を挙げて解説していきます。
配偶者や子供がいる人
配偶者や子供がいる人にとって生命保険の必要性は高いと言えるでしょう。
家族がいる場合、万が一自分が死んだ際にも遺された家族が生活するのに十分なお金が必要になるため、そこを生命保険でカバーすることができます。よほどの貯金でもない限り、万が一に備えるため生命保険に加入しておくのが安心でしょう。
貯蓄の少ない人
上記でも述べた通り、自分の身に万が一のことが起こった際にも遺された家族が十分に生活していけるだけの貯蓄がない人も、生命保険の必要性が高いと言えます。
また自分ではなかなか将来のために貯金ができないといった人も、貯蓄性のある個人年金保険や学資保険に加入しておくことで、「子供に十分な教育を受けさせることができるのか」「自分の老後は大丈夫か」といった心配を軽減することができるでしょう。
病気やケガが心配な人
将来の病気やケガが心配な人も生命保険の必要性が高いと言えます。
確かに日本の公的医療保険制度は充実してはいますが、それでも手術や入院、先進医療など多額の費用が発生することは十分にありうることです。健康なうちに医療保険に加入しておくことで、いざという時に多額の医療費を心配しなければならないというリスクを軽減することができます。
生命保険の必要性が低い人はこんな人
一方で生命保険の必要性が低い人とはどういった人なのでしょうか?
現在、生命保険の加入率は次の表に示す通り80%以上と高く、ほとんどの人が加入している状況であることがわかります。しかし、中には過剰に入りすぎていたり、よくわからないままとりあえず加入しているという方もいるでしょう。
年代 |
男性 |
女性 |
全体 |
81.1% |
82.9% |
20歳代 |
58.5% |
59.9% |
30歳代 |
82.4% |
82.8% |
40歳代 |
91.0% |
89.0% |
50歳代 |
86.1% |
87.3% |
60歳代 |
82.9% |
84.5% |
(注)民間の生命保険会社や郵便局、JA(農協)、県民共済・生協等で取り扱っている生命保険や生命共済(個人年金保険やグループ保険、財形は除く)の加入率を示す。
(参照元:公益財団法人生命保険文化センター「生命保険に加入している人はどれくらい?」)
そこでここでは、具体例を2つ挙げて生命保険の必要性が低い人について解説していきます。
配偶者や子供がいない人
配偶者や子供がいないという人にとっては、いざ自分が死んだとしても経済的に困る家族はいないため、生命保険の必要性は低いと言えるでしょう。
ただし、自分の葬儀代や身辺整理のための費用など、死後も最低限のお金は必要となるため、必要最小限で構わないのでそれらをカバーできる程度の生命保険に加入してもよいかもしれません。
十分な貯蓄のある人
生命保険の必要性が高い人のところでも解説したとおり、万が一のことが起こったとしても対応できるだけの十分な貯蓄があるという人にとっては生命保険の必要性は低いと言えるでしょう。
残されたパートナーや子供の生活費はもちろんのこと、教育資金など数千万単位のお金を賄えるだけの貯金があれば、仮に自分に万が一のことが起こっても金銭的には心配する必要がないためです。
ただし、万が一の事態の為に貯蓄を減らしたくない方は、生命保険に加入しておいた方がよいでしょう。
生命保険は自分に最適なものを選択
ここまで解説してきたとおり、生命保険の必要性の度合いは人によってそれぞれ異なります。特に配偶者や子供がいるかどうかや、十分な蓄えがあるかどうかは生命保険に加入する際の大きな要因となります。
ご自身の生命保険の必要性について客観的に分析し、最適なものに加入することで、無駄なくリスクに備えるとよいでしょう。